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Saturday, 12 January 2008

黒と刀

Kiwagoro

最近は、字を書く機会もめっきり少なくなりましたが、年賀状は、手書きでたくさんの字を書くことのできる格好の機会です。これまでは、宛名書きにはSARASAなどのジェルペンを使ってきましたが、今年は、やはり万年筆で書きたい!でも水濡れや汚れが心配だから、ブルーブラックにしようかなぁ。

なんて考えていたのですが。

ちょうど、12月に出た「趣味の文具箱vol.9」に、消えにくいインクとして、セーラーの「極黒(きわぐろ)」が紹介されていたのを思い出しました。前から、そのインパクトあるネーミングや「公文書に最適!」という謳い文句が「黒を極めるだなんて、どんな黒なんだろう」と気にはなっていた存在です。
しかし、どうしても、青色趣味を満たすほうが優先順位が高く、ついつい、「いつかそのうち。」と思ってきましたが、これは、年賀状で是非とも使ってみたい!とナガサワ文具センターへ買いに出かけました。

万年筆の先輩方は、さすがに同じことを考えておられるようです。
お店には、最後の一瓶だけが残っていました。あやうく、買いそびれるところでした。

家に帰ると、早速、「プロフィット21長刀研ぎ」に極黒を入れてみました。この「長刀研ぎ」は、とめ・はね・はらいが書きやすいということで、お手紙用にと以前に買っていたものです。縦書きのお手紙を書くときなんかには、確かに自分の字が上手になったような錯覚に包まれるほど、日本語が書きやすい万年筆です。しかし、私の中では、気軽に手帳やメモに使う、というような位置づけのペンではなく、まさに、鳩居堂の和風な便箋にお手紙を”したためる”といった、「よそいき用」の存在だったということもあり、なかなか出番がなかったので、今回、満を持しての登場です。

まるでお習字の時間の生徒のような気分で背中を正し、年賀はがきの宛名面に大き目の文字で住所と名前を書くと、極黒の漆黒な世界とあいまって、いつもより美しい字が書けている!(ような気がします)
とめ・はね・はらいも確かに再現できている!(ような気がします)
すっかり楽しんで宛名書きを終えてしまいました。
それにしても「長刀」と「極黒」だなんて、口に出すととても任侠な響きのあるペアです。
しかしいつまでも宛名書きをしていたい!と思わせる、奥の深い組み合わせです。宛名書きという、長刀の最高の活躍の場も見つかったような気がして、とてもうれしくなりました。

実は、極黒インクを買った際に、どうしても気になってしまい、一緒に買ってきてしまったものがあります。それは、ナガサワオリジナルカラーの「東亜ブラック」というセーラーのジェントルインクです。

先ほども書いたように万年筆のインクでは青色系統が好きだったので、黒というインクの世界にあまり興味を持ったことがこれまでありませんでした。前からナガサワオリジナルの「神戸インク物語」を発売しているのは知っていたのですが、「買うならブルーか、ボルドーかなぁ」と思っていたのに、こともあろうに、黒にやられてしまったのです。

「ブルーをオリジナルブレンドするのはわかるとして、なぜあえて黒を?」と、ふと、気になってしまったので、今回、お店で見せていただくことにしたのです。
他の黒とどう違うんですか?と質問してみたらお店の人は、「詳しくは言えないんですけどね。。。」と前置きした上で、「紫を煮詰めて作るんですよ」と教えてくれました。キャップに少しついたインクを見ると、この東亜ブラックは、確かに、深い紫色をしています。

そういえば、私が唯一持っているペリカンのブラックは、キャップについているインクを見ると、グレーに使い感じです。これは、グレーを煮詰めて作った系統の黒ということになるのでしょうか?

東亜ブラックを白い紙の上に書いてみると、確かにその紫系統という色の感じがよくわかります。東亜ブラックというのは、神戸の三宮にある「トアロード」からきている名前ということですが、私には「江戸むらさき」という名前に思えてきて、今は頭の中でそのベタな名前を払拭するのに必死です。

ナガサワオリジナルの「神戸インク物語」は、いま7色あります。六甲のふもとに暮らすものとしては、「六甲グリーン」も欲しくなってきました。どの色もとても惹かれます。お店に行くたびに、ひと瓶ずつ買ってきてしまいそうで、とても怖いです・・・。

「趣味の文具箱Vol.9」には、両面とじこみの「万年筆インクカラーチャート」が付いていました。裏面が黒インク特集だったので、黒といえども奥が深いなぁと、これまでの無知を恥じながら、じっくりと眺めています。

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