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Saturday, 31 May 2008

ペンクリニックにて。

Frame36151 センター街のナガサワ文具センターの閉店より少し前、(ちなみに跡地は既になにやら工事をしている模様。)、ジュンク堂の3階にある文具センターのお隣には万年筆や手帳、お手紙用品そして革小物などを集めた、ちょっと大人なスペースができていました。

その”PenStyle DEN"ではじめてのペンクリニック開催をしますよと葉書が届いていました。
(手紙が届くのって、やっぱりうれしい!)

今回の担当ペンドクターは、セーラーの長原幸夫氏です。長原さんのクリニックは初めてなので、緊張するなあと思ったけれど、パーカーの調子が良くないことに以前から心を痛めていたので、決心して診てもらいに行きました。

そのパーカーとは、シルバーの格子柄のと、何周年記念モデルだったか忘れたけれど(こういうのを忘れているあたり、完全に見た目で選んだことが明白・・・) ピンクゴールドが気に入って買ったものです。
なぜか2本とも、最初は普通に使えていたはずなのに、そのうちインクがうまく出なくなってきて、そうなると力任せになってきて・・・と、ああこのまま使うとこわしちゃうなあ、と、びびってお休みさせていた子たちだったのです。

ペンクリニック受付用紙には、名前や連絡先と共に、”症状”を書く欄がありました。クリップボードにはさまれて、まるで初めて来た病院の問診票を書いているみたいな気になってきた。
「インクの書き出しがうまく出ません。自分の持ち方に癖があるのだと思うのであわせてください。」のようなことを書いて、前の順番の方々の診察を横で楽しく聞きながら待っていました。

そうして、自分の順番が来ました。先生は問診票、いや、受付用紙を見て、その次にペン先を見ると即「これは、あなたのせいじゃないですよ」とニッコリ。
うわ〜、私の、自責の念にかられている様子をキャッチされているとは、さすがお医者さん、いや、ペンドクター!
そして、「この子たちは、いい子になりますよ〜。」とさらにニッコリ。
このあたりの励まし方、なんだか本当に、お医者さんみたいだなあ。(そしてきっと小児科だ。)

ものをつい「この子」と呼んでしまう自分には、長原さんがペンを「この子たち」と呼んだところに、ひとりつぼ。
とってもシンパシーを感じたのでした。

機械にかけたり?ぐりぐりしたりと調整している間、「ペンを試し書きする時は、垂直に立てて、はなまるを書いてみて、問題なく書けるようだったら”その子”はいいペンですよ〜」などといろいろお話をしてくれました。

海外にまでペンクリニックに行かれたりもするそうです。日本のお客さんは調整のあいだ静かに見ているけれど、外国じゃあ、顔の横までピッタリくっついて来て、”今、何をやっているんだ?”とかわいのわいのと質問が飛び交ったりして、”もう少し離れてくれ〜”って言わなきゃならないそうです。(なんかその現場、想像するとおかしい〜。)

試し書きのことですが、店頭では、はいどうぞと紙を出されても、名前は恥ずかしいし何を書いたら良いのか思いつかなくて、(かと言って”永”だの”裁”とは、恐れ多くて書けない小心者。)つい、ちまちました文字とか書いてしまうけど、垂直はなまる試し書きは知らなかった。今度やってみよう。

そうこうしている間に診察を終えた2本のパーカーは、前とぜんぜん違う書き味に!ふかっと握って書いてもインクは出るし(この当たり前がじつに感動的。)、私のせいじゃないよと励ましてもらえたし(ううっ)、すっかり上機嫌になって、クリニック会場を後にしました。

本当は、ナガサワオリジナルの風見鶏万年筆がセーラー製なので、(プロフィット21です)買うときに調整もしてもらえるしちょうどいいチャンスなのでは?と、今日のために1本取り置きしてもらっていたのです。
試し書きしたらなーんも問題がなさそうだったので、それはそのままの状態で買って帰りました。
完治の記念にとついつい、ナガサワオリジナルのインクも2色買ってしまいました。

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