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Sunday, 08 November 2009

秋のかえで万年筆

先日、地元で開催されたパイロットのペンクリニックに、レディシェーファーを連れて行ってきました。
ペンクリニックに出かけるのは久しぶりです。

四国のお店で長いあいだ眠っていたのを夏前に我が家へ連れてきたレディシェーファー。
基本的には問題なく使っていましたが、筆記状態が長くなり佳境に入ってくると、ほんとに若干だけれど、インクの出が頼りなくなってくるような感じがありました。

そして、ペン先がソフトにできているこの子を、私の超・強い筆圧で普通に使っていって大丈夫かなぁ、と気にかかっていたので、一度診てもらおうと思い、クリニックの機会を待ち望んでいたのです。
それなのに不覚にも夏のペンクリニックをすっとばしてしまったので、今回、待ちに待ったこのチャンス!

相変わらず、クリニックは大盛況でした。
問診票にレディシェーファーの気になっている症状を書き入れて係の人に渡す。すこし待つことになる様子。

順番を待つ間に、となりの万年筆売り場へ、もうひとつの目的を遂行しに行きます。

その"もうひとつの目的"とは。
実は、次にパイロットのクリニックがやってきた時には、長年あこがれていた「カスタム・カエデ」を買って、そして、わたし仕様に調整をお願いしよう!と心に決めていたのです。

20091108 この「カスタム・カエデ」は、2006年頃、今はなき雑誌「Lapita」の国産万年筆特集の中で、国会議員の先生が"私の愛用万年筆"として紹介されていたのを読んで、その存在を知りました。

その記事の中の、いい感じに使い込まれ、深く濃い色に成長した楓の木の万年筆の写真が、なんとも味のある風格を醸し出していて、「素敵!」とがっしり心をわしづかみにしたのでした。

この時の記事は20ページを超える大特集で、今も大切にファイリングしていて、何度も読み返しています。

読むたびに、自分ももう少し年を重ねたら、こんな木軸の万年筆が似合うようになるかもしれない。と、根拠もなく考えていました。

木軸万年筆は、他にもファーバーカステルのペルナンブコも有力候補で、なんどもお店のショーケースにかじりついたりしていました。
カスタム・カエデの素材は板屋楓。日本に自生する木材からできている、というところがとても身近に感じられ、使っていきたいなという気持ちが大きくなっていきました。

この楓の万年筆は定番のようだから、あせらなくてもそのうちいつか・・・と思っていましたが、最近、ぐっと秋が深まってきて、とりどりに色づく樹々を毎日眺めながら歩いていたら、「せっかくのパイロットのクリニックの機会だから、今かな」と想いが固まってしまいました。

細字の万年筆はいろいろ持っているんだから、今回ぐらいは変えてみようかとも悩みましたが、やっぱり、細字が今の自分の使いみちにはやっぱりあってる。今回も細字でいこう!と決心しました。

売り場で、意を決して現物を出してもらおうとしたら・・・
なんと、いま在庫がMしかないということでした。
そんなあ~。

がっくり来ていたら、翌日のクリニックにパイロットの社員さんが持ってきてくれることになりました。ありがとう、パイロットさん!

それで結局、2日もクリニックに通うことになってしまったのですけれど・・・
1日目に行っててよかった。

ドクターに健康診断をしてもらったレディシェーファーのほうは、両方のペン先が少しずれている、ということで、そこを治してもらったのと、親指にひねる癖のある私のペンの持ちかたでもインクが軽やかに流れるように調節してもらい、すっかり何の翳りもなく使えるようになりました。

そしてあらためて出かけた2日目。約束通り、かえでの万年筆はお店に届いていました。

お店の人がペンドクターのところに、「今日、購入されたので調整お願いします」と持っていってくださったのですが、ペンドクターとそして営業の人が2人そろって、「このペンは、使えば使うほど変わっていくので楽しいですよ~」と太鼓判を押してくれたので、いっそう気持ちがうきうきしてきました。

見本か試筆用で並んでいた、同じカエデシリーズのボールペンを見せてくれたのですが、そちらはとても深い色に変わっていて、まさに、あの、国会議員の先生の万年筆が持っていた深みのある色!
こんな感じになりますからね~、って激励して(?)もらいました。

まあたらしい楓の万年筆は、まだ浅く明るい色をしています。想像よりも、ずいぶん軽い万年筆だったのは新鮮な驚きでした。
木目がほんとうに美しくて、手にするたびにうれしくなります。自然のものを使うのって、なんとなく荘厳な気持ちになってしまう。他のものもそうだけど、ひとつひとつを大切にしなきゃなって、心があらためて引き締まります。
この楓がどんな風に違う表情に成長していくのか、本当に楽しみ!

このペンにはブルー系よりも、ブラウンかみどりのインクがなんとなく合いそうな気がしたので、色彩雫の「月夜」を入れて使い始めました。

”一本の木を使って作ってるので、キャップをなくしたりしたら木目の模様が合わなくなっちゃいますからね、くれぐれも気をつけてくださいね!”と、やけに丁寧にドクターから念を押されてしまった・・・
おっちょこちょいに見えたかしら、私。

深い風格を備えた姿を目指して、もちろん、キャップをなくしたりなんていうことのないよう、他の万年筆たちとも仲良く活躍してもらおうと思っています。

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Comments

お久しぶりでございます。
むぎ弟ことどーむです。

良いペン買われましたね、このペン先は本当にオーナーになじんでいく不思議なペン先です。以前はスタンダードモデルについていたんですが、今はこのモデルにのみ使われています。

大事にしてあげてください。

Posted by: どーむ | Sunday, 08 November 2009 at 11:18 PM

あ、どーむさん!ごぶさたしてます。
どーむさんにそう言っていただけると心強いです。。。
毎日るんるんして使ってます。

ところでどーむさん、相変わらず、全国を跳び回っておられるようですね。神戸にお出ましの際はぜひともお声掛けくださいませ☆

Posted by: はるる | Monday, 09 November 2009 at 02:24 PM

え?土曜日行きますよ(笑)
14日は一日万年筆まみれ予定ですが。。。
http://pelikan.livedoor.biz/archives/51430710.html

Posted by: どーむ | Tuesday, 10 November 2009 at 06:40 PM

以前からブログにお邪魔しておりましたが、初めて書き込みさせて頂きます。
パイロットのペンクリとカスタム・カエデに思わず、
反応してしまいました。
パイロットのペンクリ…行きたかったのですが、
勤務時間中で参加出来ませんでした。
残念…参加していたら、私もカスタム・カエデを購入していたと思います。
ペンクリで調整されたものを欲しいなぁと同じように思っていたので…
やっぱり素敵なペンですね。ますます欲しくなってきました(笑)

Posted by: chilili | Tuesday, 10 November 2009 at 07:57 PM

どーむさま

なんと!
すごいタイミング!

だけど私がその日はいない。。。残念!
神戸の秋(と、万年筆)を満喫してくださいね。またいつでも襲撃予告お待ちしてます。

Posted by: はるる | Wednesday, 11 November 2009 at 08:15 AM

chililiさま

こんにちは。いつも読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。
かえでの万年筆は、日々小さな変化を見せてくれているような気がします。
次回のペンクリで調整してもらえたらいいですね!
ほんとおすすめの一本です。

Posted by: はるる | Wednesday, 11 November 2009 at 08:20 AM

今更ここにコメントです。
カスタム・カエデ、いいですね。
万年筆ってペン先を育てる楽しみもありますが、
こういう軸も一緒に育てていくタイプって素敵ですよね。
何十年も連れ添っていきたい特別な1本になりそうで。
いいなぁいいなぁ。
中屋の十角軸とか買って育てたいなぁ…。
(でも既に自分で使いきれる本数を超えているのが悩みです)

Posted by: tenn* | Thursday, 19 November 2009 at 08:49 PM

使い始めて2週間と少しが経ちましたが、順調に色が深まっている気がします。徐々にですけどね。
これが数十年経ったらどんな感じになるのか、今からわくわくです。数十年後もまた報告聞いてくださいね。

十角、私も中屋で買うならばあの「かくかく」がいいなあと思います。
新しくお迎えしても、きっとそれぞれ使いこなせるはず。みんな仲良くなってくれるはずです!

Posted by: はるる | Thursday, 19 November 2009 at 10:08 PM

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