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Wednesday, 30 March 2011

雷鳥と金沢の思い出カバー

20110327

3月のはじめに、金沢へ旅しました。
50年近く走り続けた、大阪発北陸本線の特急「雷鳥」が引退することになったので、乗りおさめに出かけたのです。

祖父母の郷里が石川県のため、わたしたち孫も、夏休みに雷鳥に乗って遊びに行くのが楽しみでした。
雷鳥のバージョンアップ版である「サンダーバード」が走りだしたので、帰省のたびに「車両も新しいし、大阪まで早く着くからサンダーバードに乗ってみる?」と薦めても、祖母は「雷鳥の方が、おっとりしてていい」と言います。

クリーム色にあずき色の、いかにも”国鉄”な色の雷鳥さん。ダイヤ改正で次々投入される最新車両を見ていると、雷鳥さんはやはりひと昔前のスターな感じも。
引退は時代の流れとはいえ、強固で重厚な車体はまだまだ頼もしく、もう少し走れそうなのに。とても寂しいです。

ラストラン間際になると、引退フィーバーでのんびりと乗れなくなるだろうから、少し早めに乗りに出かけよう!と金沢への旅を計画しました。東北の地震の前の週でした。

1泊2日で金沢をまわり、小松に移動してお墓参りをする予定だったので、あまり時間は取れないと思っていたけれど、絶対に行きたかったのは、新竪町にあるお店「benlly's & job」さんでした。

benlly's & job さんに行くのは2008年以来、久しぶりです。
また行くことができたら、革のダイアリーカバーのオーダーをお願いしようと以前から決めていました。サイトからもオーダーはできますが、なぜか、直接行ってお店でオーダーしたかったのです。いつかその来る日のためにと、常日頃からプランをあたためていました。そしてようやくその機会が雷鳥さんによってもたらされました!

今回、オーダーをお願いしたのは、original pen lock A6diaryをベースにした、ほぼ日手帳用の革カバー。ペンホルダーがカバーのおもて面についていて、ペンを差すとそれが鍵のようになるというデザインです。
手帳を開くにはペンを抜かなければならず、この、ひと手間を要する「わざわざな感じ」が、秘密ノートっぽくて、ふふふ。
って別に秘密は書かないんですけどね。

さて、まだ決めていなかった革の色。どうしようかな・・・と雷鳥さんに乗りながらぼや~っと考えていましたが、金沢に着くまでに結論は出ず。

というのに、お店では突然「ネイビーの革に赤いステッチだ!」とひらめきました。なんのお告げでしょうか?とにかく、その直感を信じて色を決めました。
今思えば、キャメル革×赤いステッチという、「雷鳥さんカラー」にするという手もあったな・・・

ペンホルダーの太さは、好みのペンに合わせて作ってもらうことができます。
当初、サファリの赤を指して使おうかな、と思っていましたが、ペンホルダーが太巻きになりすぎそうなのでやっぱりやめて、少し細身の万年筆である、PILOT・デラックス漆と合わせることにしました。
ネイビーのカバーと万年筆、ぜったい良く似合うはず!

お店で楽しくお話しながらオーダーを済ませ、その後、刻印のことやペンホルダーのサイズの事など何度かメールで連絡をやりとりしました。あとは完成と到着を待つばかりに。

その間に、東北に地震が起こりました。日々明らかになっていく現地の大変な様子を知り、心の中にいろいろな思いがよぎっていた頃、金沢からこのカバーが届きました。

はっと我に返ったよう気持ちになりました。
一週間前、このカバーをオーダーした時の、普通の時間。

今回の震災で何も影響をうけなかった人は、背中をしゃんとして、現地のことを見守りつつ、普段どおりの毅然とした毎日を過ごしていくこと。それだけが、自分にいまできることという、揺らぎかけた日常へ引き戻された気がしました。

包みを開けて出てきたカバーはとても素敵。ネイビーの革に赤いステッチ、お願いした通りの刻印とペンホルダー。わたしのところへよく無事に来てくれた、と愛おしく感じました。
早速ほぼ日手帳に着せて、革の良い香りがする、まだまだ堅い手触りのカバーをあけたり閉めたりしています。ペンホルダーでのペンの出し入れはまだ堅めでぎこちないけれど、そこがまた、新入りさんな感じでほほえましい。

ところで、この中身となるほぼ日手帳、今年のわたしの使い方はというと・・・。
今年のテーマは、「人に見せられる日記」。こんな本が良かったとか、新聞記事にぐっと来たとか、このお店に行ってなかなか良かったよ、などなど・・・友達や周囲の人に、「ちょっとこれ見て~」とページを見せながらおすすめできる、よりオープンな1冊を作ってみたいのです。

楽しくておいしくてかわいくてきれいでちょっとおかしい・・・、いろんなことが詰まった一冊に育てていきたいです。

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Comments

こんにちは、「金沢」というと父親が2年程ホテルで働いていて高校生の頃遊びに行った事があるので、なんとなく懐かしいです・・・。

ほぼ日手帳用の革カバーですが、「雷鳥」の思い出がたっぷり詰まった物になりそうですねw・・・。

因みに私は去年「HZK Leathe(大阪)」で「サパックス」用に革カバーをオーダーしたのですが、「黒(革)」に「赤(ステッチ)」でした・・・。

※因みに私は青森県西部在住ですが、震災の被害はあまりありませんでした。※停電(18時間)があった位です。

Posted by: lomo | Wednesday, 30 March 2011 at 08:44 PM

lomoさん、こんにちは。
ご無事で何よりです。
西日本からは応援しかできないのがもどかしいですが、旅先としても大好きな東北、一日も早い復興をお祈りいたします。

オーダーって、なんか嬉しいですよね。
ぴったりのサイズ感というのも良いし、色を選べたり…
何よりも、自分のために作って頂いたことがうれしいです。
お互い、大切に使いましょう♪

Posted by: はるる | Thursday, 31 March 2011 at 07:55 AM

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