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Sunday, 22 June 2014

ペン字の相棒万年筆

20140612

ペン字講座の門を春先にたたいてから早や3か月。まだなんとか不登校にならずに、細々とがんばっていますよ~。

なんといっても、月に一度送られてくる機関紙がたのしい。師匠の先生方のコラムにはっとさせられるのなんのって。毎月、心待ちにしています。

それから、毎月のテキストの課題文のシュールさったら!
「世間の評判は少しきびしい」とか、書いていて結構、身につまされる文章が多くってね~・・・

この講座、わたし的には楽しみ成分の65%は課題の文章、そこかもしれません。

そういえば、お手紙の書き方の本が好きなんですけど、それも、例文として載っている文章のシチュエイションや、都合のよすぎたり、頼りなかったりといっただめだめな発信人の人柄がにじみ出る文章を見つけると、そのつっこみどころ満載なところが面白くて、ついつい読みふけってしまうのです。
古本屋でお手紙の書き方本を見つけたら、ぜひチェックしてみてくださいね。昭和の古いものの方が笑えます。 (いたって真面目に書かれていて、笑うとこでもないんですけど・・・)

おっと。話をペン字へ戻します。
どんなに練習したつもりでも、書けば書くほど違う気がして、だんだん文字が図形に見えて来る頃、非情にやってくるのが提出締切日。
もうこれ以上あがくのはやめよう!思い切りが肝心よ!と観念して、一球入魂で清書用紙に向かうのに、一文字目を書き終えると、いつもがっくり・・・

同じレベルで考えちゃいけない話ですが、2月によく聞かれた”オリンピックに棲む魔物"と同じ気分。清書用紙に棲む魔物との戦いです。

と、心はずたぼろになったりもするのですが、でも、万年筆を思う存分使えるこの習い事は、この上なくたのしくて、まさに一石二鳥です。
ペン字講座はパイロットさんの講座なので、入会時には、教材一式とともにパイロットさんのデスクペンが送られてきました。
銀行のカウンターにあるような、お尻が細長くなったデスクペン。きりきり削り上げた鉛筆のように硬く書けるこのペンは、確かに、とってもペン字に向いていると思います。
練習にお清書に、これまでこのペンを大活用していたのですが、せっかくなので、家にある万年筆だってペン字に使ってあげたいなあ、と思い、家にいる細字系万年筆を招集して、総選挙を実施しました。
(そう。折しもそれは、某・総選挙が雨の中、厳戒態勢にて行われたあの日・・・)

今回、ペン字を始めてみて、とても痛感したのがひらがなを形よく書くことの難しさ。そして、漢字のとめ、はらいです。
日本語を形よく正しく書くのがこんなに難しいものだったとは!
今まで何年間生きてきたのかと思うくらい、新鮮な驚きでした。

「ここ!」と思ったところで形よく、とめ・はらいを決めるためには、自分の意思がそのまま伝わるペン先であるかどうかが、かなり重要な要素ではないかと思うのです。
普段、お手紙やノートに書く時とは、気を付ける部分がちょっと違う。

そうやって考えれば、日本語を美しく書くのは、やっぱり国産万年筆のほうが得意なようにも思えるし、はたまた、自分の手にしっくり来ているものならば、留学生、じゃない、舶来万年筆であっても、国籍関係なく活躍してくれるのだろうし、とペンをとっかえひっかえ、課題文を書き比べてみました。

どれも適しているような気がする・・・
そりゃそうだ、どのもお気に入りだもんね。
ううむ・・・一本なんて選べない。

ともすれば「ええい、全員センター!」みたいな選挙結果になってしまいそうだったので、いったん頭の中を整理して、”とめ・はらいをつけやすくて、デスクペンに近い字幅で文字が書けること”、今回のポイントはシンプルに、そこだけに重きをおいて、心を鬼にして選ぶのよ!と、まあ、そこまで前のめりになる必要もないのですが、審査員(←自分)に言い聞かせて、厳正なる審査の結果は。

第1位には、セーラーのプロフェッショナルギア スリムミニがベースになった、ナガサワさんオリジナルのmemoという万年筆が選ばれました。ペン先はEF。
なんと、講座本家のパイロットさんを押しのけて、堂々の第1位獲得です。
1位の決め手となったのは、もちろん、とめ・はらいのつけやすさ。紙にほどよく引っかかり、狙った通りにとめたりはらったりしやすくて、失敗文字がだいぶ減りました。(練習ではね・・・)
力を適度に受け止めてくれる、そこそこ大きめなペン先のサイズと、そして何よりもペンの重さ。ミニ軸であるおかげで、ペン全体が軽いことが功を奏しているように感じます。
長時間の練習にも疲れを最小限にとどめられそうで、これなら上達間違いなしね♪ (←他力本願)

キャップはねじ式で、おしりにつけられるようになっています。そうすると、標準サイズになるので、ミニペンといえども、筆記には全く支障がありません。
また、ペン軸本体の太さと、現状のペンポイントのこなれ感が、いまの自分のペン字書きに一番合っているように思えたのです。
とめ・はらいも非常につけやすくて、練習もすいすい、何時間書いていても楽しいです。(というきっかけにしたい)

僅差での2位・3位は、本家パイロットさんが意地を見せた形でランクイン。まず1本は、キャップレスのF、2006年頃の限定だったアイスブルー軸です。
わたしの使っているものは、Fでインクフローもわりと良いので、デスクペンよりはちょっと太めの描線になってしまい、とめ・はらいの確かさは、デスクペンには負けますが、キャップレスのぼてっとした太さが、握りやすくて練習にはもってこいだと思います。
キャップレスの特徴である、ペンを握る場所に位置するクリップの効果を実感できるのも、練習の助けとなってくれます。同じ持ち方を自然に続けられるのがいいのかな。
先がすいっと細くなっているペン先も、なんだか鉛筆みたいで、ペン字的には好都合に思います。
全体的な重さゆえ、長時間の練習には手が悲鳴をあげそうですが(その前に集中力が悲鳴をあげるから大丈夫ね・・・)、初期の練習段階で字形をつかむまで、ノートへ気軽にじゃんじゃん書き込むような時期には、とっても適していそうです。

そして、もう一本はカスタム98のEF。これまたミニペンの部類ですが、こちらもペン先の感じが鉛筆っぽくて、そこがデスクペンの書き味に、とってもうりふたご。がんがん練習するには、ちょっときゃしゃすぎるかも。でも、とめ・はらいのつけやすさは、とても安定感があって、思ったのに近い字が書けるのが、このペンだったりするので手離せなくなりました。画数の多い漢字の練習には、いかんなく実力を発揮してくれそうです。
そして、ミニペンという特性を活かして、気軽に持ち出して、外出先での練習にもいいかもしれないなあ・・・(って、するのかしらそんなこと?!)

清書用のインクは、明記はされていないながらも黒が標準色のようなので(検定試験の上級合格者のほとんどが黒インキを使用しています。って機関紙に書いてあったし)、そのうち黒インク専用の清書用ペンを一本、新調したいなあ、なんて夢見てます。
それまで、この3本のペンたちで日々練習に励みながら、清書用にどのペンをお迎えするか、じっくり検討したいです。

清書が黒しか使えないので、せめてもと、今回選ばれた3名のコアメンバーさんには、黒にこだわらず、それぞれ違うインクを入れて使っています。色とりどりのインクでノートに書きつけるのは、たとえシュールな課題文であってもたのしいものです。
毎日少しでもいいから、ちゃんと練習時間を確保したいなあ。

練習用のノートも、家にある在庫をいろいろ使えるのでこれまた一石二鳥。美しいインクの乗っかりかたを見ていると、練習そっちのけでひたってしまいます。
今は十字リーダー付きがとってもありがたい、ジャポニカ学習帳を練習用に使っています。この紙も、なかなかの実力者。でも、ツバメノートのフールス紙に書いたらさぞかし麗しかろう・・・
次は、練習用ノートの総選挙。そのうち実施してみようと思います。

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