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Saturday, 28 February 2015

キャップレスデシモに恋して

20150125
昼間は仕事をしているので、ゆっくりと万年筆とたわむれている時間が持てないのが寂しくもあり、もやもやするところでもあります。

つかの間のお昼休みに、おっちゃん手帳こと能率手帳ゴールド氏に、ちょこちょこと書き込みをしていると、無情にも時間は過ぎていく。
昼休みほど時間の流れの速さをうらめしく感じることはありません。

せめて万年筆好きさんでも周囲にいるならば、インクの話やノートへの愛情について、いろいろ盛り上がれるのに、職場まわりじゃそんな人にもなかなか出会えず、寂しいものです。
内なる思いを心に秘めて、日中は仕事に没頭しています。

(以前は、同じ血のにおいがする文房具好きさんがふたりいたんだけど、ひとりは異動、そしてもうひとりは退職しちゃったの。しゅん・・・)

でもちょっとぐらいは、万年筆を楽しむ時間が仕事中にもほしい。
そこで、職場手帳への書き込みに活用しているキャップレスデシモが、オフィスライフのちょっとしたオアシスになっています。
革のペンストラットプ、ミニマムセットに詰め込んだキャップレスデシモを取り出して、ノックを押せばペン先がこんにちは。細くてきりっとしたペン先から繰り出されるウォーターマンのブルーブラックインクで、ちまっと予定を手帳に書き込むときのしあわせよ。
クオバディスのクリーム紙の上に躍る、細い筆跡ながら濃淡がはっきりわかる文字に「やっぱり素敵・・・」と心の中でつぶやき、ささやかに万年筆欲を満たしています。

ウォーターマンのブルーブラックは、家からインクボトルを持ってきて、職場の抽斗に据え置いてしまいました。
この色を使うことにしたのは、ただ単に、ボトルインクが家に2本あったから。早く使わなけれは!とおしりに火がついたからで、必然性にかられて・・・とも言えます。
金ペン堂でのお買い物の時、「既に持ってます」と言い出せずに、おすすめされて買っちゃったから2本あるのだね~。

職場で万年筆を気軽に使いにくいと感じる時の障壁といえば、キャップのつけはずしがめんどくさそう、そして、キャップを外したままだとインクが乾燥してしまいそう、そんなところにあるのでしょうか。
確かにそこは、仕事用文具としてはボールペンに分がありそうなポイントかな、とも思います。

そんな風に便利さを求めてしまう時、いつも思い起こすのは、わたしがお世話になっている病院の先生の愛用筆記具の事です。先生がカルテの書き込みに使う筆記具は、モンブランの万年筆なんです。
たっぷりのブルーのインクでカルテに書き込んで、キャップを外したままの万年筆を無造作に置き、患者(←わたし)に説明。この間、わたしは「キャップをしなくていいのだろうか・・・」と気が気でない。しかし、そんな心配をよそに、先生はまた手に万年筆を取り、カルテにさささっと書き始める。使い込まれて、インクで青く染まったペン先からは、かすれなどどこ吹く風、よどみなく再びブルーのインクで文字が綴られるのです。
さすがモンブラン。そして・・・かっこいいなあ、白衣とモンブラン!
と内心思いめぐらせながらきゅんとしている変な患者です。
これを見られるかと思うと、病院通いもたのしみだったりします。

お医者さんのモンブランもかっこいいけれど、しかししかし、事務職さんのデシモも負けてはいません。とっさの筆記態勢を求められる、ピリピリと緊張感が漂う職場(・・・ってほどでもないのだけど)での困りごともらくらくクリアするノック式であるデシモ。
いかにおりこうさんで、仕事にもってこいであるかというところを、わたしは声を大にして言いたい~!
お手軽価格も魅力だよ~~

親ばかついでに、キャップレスデシモの青いきらきら軸、手帳の上でぼーっと寝てる姿もほんとにかわいいんです。微細ラメがお店のショーケースの照明に映えて、とても美しかったので「1000万ドルの夜景万年筆」と勝手に命名した、うるわしい一本です。
お迎えした時の暑苦しい文章(こちら)をあらためて読んでみると・・・なぜかポエム度がそこはかとなく高く、エキサイトして語っており、我ながら”どうした?”と、当時の自分に問いかけたい・・・。
でも、今あらためて見てもやっぱり美しい万年筆で、あの時出会って本当によかったなぁ、と、顔がゆるんでしまいます。

職場で万年筆を使う仲間がもっと増えるといいなあ。
キャップレスデシモはボールペンみたいに便利に使えるんだよ、って。
きれいなインクを選ぶのもたのしいよ、って。
草の根運動、がんばってみようかな。

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Comments

こちらへは久しぶりにお邪魔しました。
職場で万年筆を使いにくい理由、まったく同感です。
ノック式で一見万年筆に見えないデシモは、
「職場でも万年筆使いたい欲」を見事に満たしてくれますよね。
しかも「1000万ドルの夜景万年筆」ですもの。

2010年の記事に何気に飛んだら、私コメント書き込んでました。(;^_^A
あの時入手しようとしていたパールホワイトの代わりに、
2012年にパールブルーを偶然見つけたんですよ。

そして私も“ちょっと高級そうなボールペン”に見えるデシモに
毎日癒されています。(*^^*)

Posted by: mmyukie | Tuesday, 03 March 2015 at 12:45 PM

mmyukieさん、こんにちは!
日常使いのキャップレス、たのしいですよね!
ハイライトや赤入れ用に、もう一本、赤系インクを入れて2本使いしようかなあ。。と次はもくろんでいます。
パールブルーって、あの限定の?
出会いがあったんですね、よかった〜\(^o^)/

Posted by: はるる | Friday, 06 March 2015 at 08:14 AM

はじめまして。みんなの手帳部からたどりつきました。
手帳も文具も大好きですが、まだまだ手探り中のクレマチスと申します。
こちらでカクノさんの存在を知り、やっとお迎えしました。
なのにまた素敵な万年筆!目がハート♡になっています。
魅力的な文具もさることながら、文章が心にしみます!
これからも更新を楽しみにしています。

Posted by: クレマチス | Friday, 06 March 2015 at 07:45 PM

クレマチスさん、はじめまして。こんにちは!
みんなの手帳部、読んでくださったんですね~。ありがとうこざいます(*^_^*)

カクノさん、調子はいかがですか。
気軽なのに本気で使える、すばらしい万年筆だと思います!
わたしもペンケースにも職場のひきだしにも、あちこち配備して活用していますよ♪
キャップレスデシモも、機会があればぜひ試してみてくださいね。
学生だったらぜったいこれでノート取っていただろうなぁ、と思います。

文章書く時はつい思い入れしてしまって、迅速に量産できないタイプなので、
更新がゆっくりペースですが、また遊びに来てくださいね。これからも、よろしくお願いします~!

Posted by: はるる | Sunday, 08 March 2015 at 07:35 PM

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