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Sunday, 14 June 2015

くもりガラスの夏景色・2015

20150614

梅雨入り宣言したとたん、なんだか晴れの日が多い、そんな関西地方です。

紫陽花にも通りのあちこちで会える、目にもたのしい季節となりました。

雨の日は嫌いではないのですが、どうしても、心はその次の夏を迎えに行ってしまいます。

万年筆のインクも、そろそろ夏への準備を始めています。

夏といえば、やはり海色。
海と山が近いので、一年を通して、自然から季節の移り変わりを感じることは多いです。

でも一年中、海を間近に感じていたいと思うことも。
そんな時はやっぱり、海色インクで心の中の季節を演出して、あそんでしまいます。

昨年お迎えした、くもりガラスの万年筆、プラチナのNICE(ニース)を愛しすぎて、もう一色だけインクを使い分けたいと、思いは募ってはや一年。
一年思い続けたならいいでしょう!と、ついに心の中の認可書が発行されました♪ (・・・わりと、審査はゆるい)

それで、大きな声では言えませんが(といいつつも書くけど)、3本目となるNICEは、2本目の細字さん。こちらに合わせるインクは、万年筆をお迎えする以前に、早くから決まっていたのです。

それは、ナガサワ文具センターさんの「KobeINK物語」の、塩屋ブルー。
神戸の各地にちなんだインクシリーズのなかでも、その地名にはとても思い入れのあるインクです。

塩屋は、JRだと海岸のきわきわを線路が走る、電車に乗っていれば「窓あけたーい!」と叫びたくなる、海沿い沿線のエリアです。山の方へ目を向ければ、急な斜面に住宅がたくさん。いつかあの中のどこかに住みたい、と子供のころからあたためている片想いは、ずいぶん長く続いているけれど、まだ成就していません。

そんな片想いも、インクだけならかないました。好きなだけ、塩屋インクで書くことができる。こんな贅沢が許されるなんて、大人になってよかった。

真っ青なんだけど、陽射しのまぶしさと雲の白さが混ざって、少し淡くなった海色が、わたしの塩屋の海のイメージです。
海岸そのものよりも、急な坂道の上から見渡している海の風景のほうが、なんとなく塩屋という場所っぽく、わたしの中では思えます。
この「塩屋ブルー」も、ちょうどそんな、淡い海色のインクです。

白いノートのページを海岸の白い砂に見立てて、文字を綴れば、気分はもう夏休み。
夏休みの宿題の絵日記を、このインクと万年筆で書いたらさぞかし素敵な一冊に仕上がることでしょうね!
(そんな小学生はいないか・・・)

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Saturday, 28 February 2015

キャップレスデシモに恋して

20150125
昼間は仕事をしているので、ゆっくりと万年筆とたわむれている時間が持てないのが寂しくもあり、もやもやするところでもあります。

つかの間のお昼休みに、おっちゃん手帳こと能率手帳ゴールド氏に、ちょこちょこと書き込みをしていると、無情にも時間は過ぎていく。
昼休みほど時間の流れの速さをうらめしく感じることはありません。

せめて万年筆好きさんでも周囲にいるならば、インクの話やノートへの愛情について、いろいろ盛り上がれるのに、職場まわりじゃそんな人にもなかなか出会えず、寂しいものです。
内なる思いを心に秘めて、日中は仕事に没頭しています。

(以前は、同じ血のにおいがする文房具好きさんがふたりいたんだけど、ひとりは異動、そしてもうひとりは退職しちゃったの。しゅん・・・)

でもちょっとぐらいは、万年筆を楽しむ時間が仕事中にもほしい。
そこで、職場手帳への書き込みに活用しているキャップレスデシモが、オフィスライフのちょっとしたオアシスになっています。
革のペンストラットプ、ミニマムセットに詰め込んだキャップレスデシモを取り出して、ノックを押せばペン先がこんにちは。細くてきりっとしたペン先から繰り出されるウォーターマンのブルーブラックインクで、ちまっと予定を手帳に書き込むときのしあわせよ。
クオバディスのクリーム紙の上に躍る、細い筆跡ながら濃淡がはっきりわかる文字に「やっぱり素敵・・・」と心の中でつぶやき、ささやかに万年筆欲を満たしています。

ウォーターマンのブルーブラックは、家からインクボトルを持ってきて、職場の抽斗に据え置いてしまいました。
この色を使うことにしたのは、ただ単に、ボトルインクが家に2本あったから。早く使わなけれは!とおしりに火がついたからで、必然性にかられて・・・とも言えます。
金ペン堂でのお買い物の時、「既に持ってます」と言い出せずに、おすすめされて買っちゃったから2本あるのだね~。

職場で万年筆を気軽に使いにくいと感じる時の障壁といえば、キャップのつけはずしがめんどくさそう、そして、キャップを外したままだとインクが乾燥してしまいそう、そんなところにあるのでしょうか。
確かにそこは、仕事用文具としてはボールペンに分がありそうなポイントかな、とも思います。

そんな風に便利さを求めてしまう時、いつも思い起こすのは、わたしがお世話になっている病院の先生の愛用筆記具の事です。先生がカルテの書き込みに使う筆記具は、モンブランの万年筆なんです。
たっぷりのブルーのインクでカルテに書き込んで、キャップを外したままの万年筆を無造作に置き、患者(←わたし)に説明。この間、わたしは「キャップをしなくていいのだろうか・・・」と気が気でない。しかし、そんな心配をよそに、先生はまた手に万年筆を取り、カルテにさささっと書き始める。使い込まれて、インクで青く染まったペン先からは、かすれなどどこ吹く風、よどみなく再びブルーのインクで文字が綴られるのです。
さすがモンブラン。そして・・・かっこいいなあ、白衣とモンブラン!
と内心思いめぐらせながらきゅんとしている変な患者です。
これを見られるかと思うと、病院通いもたのしみだったりします。

お医者さんのモンブランもかっこいいけれど、しかししかし、事務職さんのデシモも負けてはいません。とっさの筆記態勢を求められる、ピリピリと緊張感が漂う職場(・・・ってほどでもないのだけど)での困りごともらくらくクリアするノック式であるデシモ。
いかにおりこうさんで、仕事にもってこいであるかというところを、わたしは声を大にして言いたい~!
お手軽価格も魅力だよ~~

親ばかついでに、キャップレスデシモの青いきらきら軸、手帳の上でぼーっと寝てる姿もほんとにかわいいんです。微細ラメがお店のショーケースの照明に映えて、とても美しかったので「1000万ドルの夜景万年筆」と勝手に命名した、うるわしい一本です。
お迎えした時の暑苦しい文章(こちら)をあらためて読んでみると・・・なぜかポエム度がそこはかとなく高く、エキサイトして語っており、我ながら”どうした?”と、当時の自分に問いかけたい・・・。
でも、今あらためて見てもやっぱり美しい万年筆で、あの時出会って本当によかったなぁ、と、顔がゆるんでしまいます。

職場で万年筆を使う仲間がもっと増えるといいなあ。
キャップレスデシモはボールペンみたいに便利に使えるんだよ、って。
きれいなインクを選ぶのもたのしいよ、って。
草の根運動、がんばってみようかな。

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Sunday, 01 February 2015

ボルドー革のペンシース

20150201
万年筆は、ロールペンケース何本にわけて収納していて、その中でも、よく持ち出すペンは、ペンシースに入れています。

ペンシースというのは、1本のみ、または2本や3本といった少ない本数入る、万年筆のおふとんみたいな入れものです。

朝、出かける時には、ペンの入ったペンシースをいくつかつかんで、それをフラットポーチにがさっと入れて持ち出します。

ペンシースは、かばんのポケットなど少しの隙間にもおさまるし、ふたがないから中に入っているペンがどのペンなのかの見分けも一目でつくので、便利だなあっと思って、昔からちょこまか買い足していました。

ペンケースよりも気軽なお値段であることが多いので、そも親しみやすさのポイントでした。

結構、もう何個も集まっているだろうなぁ、とは思っていましたが、あらためて整理してみると、予想以上にたくさん揃っていたので、我ながら驚きました。。。
せっかくなので集合写真も撮ってみたよ!

今日はその中でも比較的(って何よ)新入りさんにあたる、ナガサワ文具センターさんオリジナルの3本入りおふとん、じゃなくてペンシースをご紹介します。

おふとんの正式なお名前は、NAGASAWA 神戸 キップ ステーショナリーシリーズ PenStyle 3本差しキップペンケース Sサイズ (←リンク先は楽天市場さんのナガサワさんShopの商品紹介ページです)

あっ、このお品はペンシースって言わないんだ・・・!まあいいか。

長さの違いでSサイズとLサイズがあり、わたしが使っているのはSサイズのほうです。
色はボルドー。やっぱりボルドーを選んでしまうこの習性よ。
だってねぇ、このボルドーの革の色がまた、にくいほど好みの色なんですよ!
ロールのペンケースは、土屋鞄のがあるので (3巻きも!!) とりあえずはぐっとこらえて、ペンシースのほうにしてみました。
茶屋町のお店で買いましたよ~。

お店のショーケースの照明の下では、こげ茶っぽく見えたので一瞬、ん?ボルドーは品切れ?と思いましたが、実際に取り出してもらうと、やっぱり、それがボルドーでした。
手に持たせてもらったら、革がすごく柔らかくて、しっとりしていて、そんでもって軽い!
このベルベット的な感触にも、きゅんとしました。

3本用にするのは最初から決めてたんですが、Lサイズで余裕たっぷりカンペキに万年筆を保護するか、それとも見た目かわいいSサイズにするかはちょっとだけ迷いました。
実際に持っていた万年筆を収納させてもらって、自分の持っているメンバーを思い起こすと、大柄な軸の万年筆ってそうそう持っていないよね~と気づいて、Sサイズに決定!

そして、かれこれ数か月。使いはじめはさらっとしていた革の表面にも、少し光沢もでてきました。

本日時点、パイロットのカスタムヘリテイジが2本と、セーラーの鉄刀木スタンダード万年筆が入居中です。
サイズ感で言えば、カスタムヘリテイジだと頭がほんのわずかに出る感じ、鉄刀木は頭がちょうどすっぽり隠れます。
商品サイトには、万年筆とS・Lサイズそれぞれの対応表があるので、その情報も参考になりますよ~。

おふとんの上からほんの少し万年筆の頭がのぞいて、そこもまたかわいいのですわ!
3人並んでまっすぐきっちりとおさまった姿は、合宿みたいで愛らしい!!
真空パックして売られてるドイツのソーセージにもどことなく似ている形状にも、意味なくぐっとくるという・・・

普通のペンシースだと、例えば2本用だと、同じ空間になっていて内部はわかれていないので、ペンどうしが当たることもあるのがちょっと心配ですが (・・・とか言っちゃってますが、木軸の万年筆に若干気をつかう程度。基本ワイルド!) 、この3本用は、一本づつ”居室”が分かれているので、そんなことも気にせず、ぽいぽい差し込めます。

それと、意外とよかったのは、クリップを外に出さない収納方法であること。
このおかげで、触れ合う他のもの、たとえば革表紙の手帳だったりするようなものと隣り合わせになっても、クリップによって傷をつけたりするようなこととは無縁なのがいいのです。ポーチの中に、おっちゃん手帳こと能率手帳ゴールド小型を一緒にしまうことが多いので、助かります。
これは意外なおまけgoodポイントでした。

しかしこの革のシリーズ、他にもブックカバーやモバイルケースなど、手にふれる頻度が高くて、使っていたらしあわせだろうなぁ、と思ってしまう小物が実にいろいろありまして、誘惑されます。
しかしその中で、マルチペーパーウェイト!こいつが、いちばん地味な存在なのに、なぜかとても気になっている今日この頃です・・・

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Sunday, 12 October 2014

仕事用ミニマムセット

20141012
夏にお会いした方が持っておられた革のペンホルダーがとってもいい感じにこなれていて、「うわぁ!素敵!!」とほれぼれしてしまいました。

首から下げるための革ひもがついているのも、仕事用にとっても便利そう・・・!とだんぜん気になる気持ちがむくむく育ちました。

仕事以外でも、首から下げられると旅行の時や、美術館めぐりの時の鉛筆入れにも役立ちそう!

わたしも仕事で使う最低限のペンたちを収納するホルダーが欲しいなぁ、と思い切ってオーダーしてみました。

クアトロガッツさんの「ペンストラップ二本差し」です。
このペンストラップは、以前から分度器ドットコムさんとのコラボで作られているものです。

以前、分度器さんの実店舗があった頃に、何度も店頭で手にとっては、色のバリエーションに悩み、「また落ち着いて決めて出直そう・・・」と思っていたのに、悩んでいるうちに分度器さんの実店舗がなくなってしまったりして、そのまま買いそびれていた商品でした。

でも今回、やっと決心し、クアトロガッツさんのサイトからカラーオーダーでお願いすることにしました。

わたしの使っている革小物は、圧倒的に赤、キャメル、こげ茶が多くて、今、職場で使っているクオバディスのカバーも赤のつやつや革カバーです。
今回もいろんな色の組み合わせを想像して悩みましたが、やっぱり今回も赤で揃えよう!と、ベースを赤、そしてペンをさすところのパーツをキャメルの革というコンビにしてもらいました。

カラーオーダーなので製作期間は3週間とのこと。
注文後、きっちり21日後に発送のメールが来ました。すごい。
そしてポストに届いたペンストラップは、予想どおりのかわいい赤に、キャメルの革が落ち着きを添えた素敵なものでした。

本来、2本差しのこの商品ですが、真ん中の部分に細めのペンならあと1本入ったので、3本セットとしてちゃっかり使っています。
左から右に向かって斜めに背が低くなるスタイルなので、背の高いペンは左端に。右端にはショートペンを入れるのが、おさまりがよくなるポイントです。

中身は厳選して、左端にはウォーターマンのブルーブラックを入れたキャップレスデシモのEFを。真ん中には赤入れペンとして使っている透明プレラ。プレラも少し背丈の短めな万年筆なので、おさまりがとってもよいのです。中のインクはルノワールピンクです。そして、右端の背の低いホルダーにはTRAVELER'S AIR のボールペンを入れています。
仕事にも外出にも、これさえあれば一応乗り切れる、最小限のセットです。

普段、首から下げることのない時は、革ひもを本体にぐるぐる巻きにして、鞄にぽんっと入れています。
仕事の時は手帳とともに机の上に。
打ち合わせに行く時は、中身を定位置に差して、つかんで出かけます。
なんだか動きがとてもシンプルになったような気がします。

ペンケースには、つい欲張ってペンをたくさん入れてしまうために、ずっしりと重くなってしまいます。それはそれで必要な時はあるのですが、普段はこのミニマムセットで十分のりきれそう。
本当に便利で、いいお買い物だったなあと、ほくほくしています。
もっと早く買っていればよかったな。

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Monday, 04 August 2014

くもりガラスの夏景色

20140803
夏というと、透明感のあるもの、爽やかさを感じさせてくれるものに心はひかれがち。
食器もガラスのものを使いたくなるし、文房具も、見た目に涼しいものをつい手に取ってしまいます。

そんな心境を知ってか知らずか、まさに透明感のある、魅惑のスケルトン万年筆が発売になっちゃいました。

プラチナ萬年筆の3776 センチュリー「NICE」 ニースです。

"ナイス"なのかと思ったけど、南仏のリゾート地、ニースでした。

プラチナの透明軸といえば、これまで限定発売された富士五湖シリーズがあって、わたしも、「本栖」を一本使っています。

本栖はペンの中身がよく見える完全な透明軸だったのに対して、今回のニースは、透明なんだけど100%クリアでもない、まるでくもりガラスみたいな印象の透明軸。サンドブラスト加工を施したボディにシェーパーカット加工、(←商品説明より)、だそうです。
シェーパーカットっていうのは、縦に入った筋のことみたいですが、これがなんだか、昔の建物にはまってた、柄入りガラスのカットを思わせます。こういうガラスのついた旧い建物に住みたいんだ~。

この万年筆がもうひとつ素敵なポイントは、ペン先含めて金具がピンクゴールドなところ。ピンクゴールド好きにはたまりません。
付属のコンバーターの金具部分が銀色で、初めは、「え~ピンクゴールドでお揃いじゃないの~」って思いましたが、つけてみるとそんなには、気にならなかったです。ピンクゴールドのコンバーター、見てみたい気もするけど・・・

新しい万年筆をお迎えしたら、次のたのしい悩みは、どんなインクと合わせるかですね。
”くもりガラスから見える青空”のイメージなんかどうかなぁ、と思って、最近ちょっと新規購入を自粛していたボトルインクを、ひさびさに買ってきました。

ナガサワ文具センターさんの、KobeINK物語、「六甲アイランドスカイ」です。
この色、前々から気になっていた色だっんです!
六甲アイランド、近所だし♪
何か使うきっかけがほしかったので、くもりガラス万年筆とのコーディネートは、いい背中押しになりました。ありがとうプラチナさん!

KobeINK物語も、今では色数がとってもたくさんに増えて、店頭でずらっと並んだ眺めはなかなかの迫力です。
ディスプレイされたボトルインクの行列をじーっと眺めていると、お店の方が、「こちらもご参考にどうぞ」って、ノートに全色手書きされた色見本を見せてくださいました。

実際に書かれたものを見て、ノートの上に色がどんな風に広がるか、それを各色比較して一覧することができるのが一番わかりやすくて、とっても参考になりました。
その色見本を見て、六甲アイランドスカイ、今、心が探している色に間違いないわ。って確信して、決めました。

この色は、ラベルは薄い水色のような印刷ですが、実際のインクは、書いてから少し時間が経つと、ラベルと同じような色に落ち着きます。水色は水色なんですが、青空の色を水で薄めたような、少しはかないめの、青色なんです。
六甲アイランドは海に浮かぶ島で、向かいの山から見つめると、海と空とが接する間にきらっと島がある、そんな場所なんですが、その、海とも空とも区分けしにくいあたりの印象が、よく表現されているインク色だなあ、と思います。
くもりガラスの窓から海に浮かぶ島と青空を眺めているつもりで、この万年筆を使っています。

・・・はっ。万年筆の由来は南仏のニースでしたね。
ニースに行ったことがないのでイメージがわきにくくて、つい、神戸で足踏みしてしまいましたが、ニースという響き、やっぱり憧れの場所です。
大人になったら(ってもういい大人だった)ゆっくり時間をかけて滞在してみたいなあ。クルージングしたり、時間を気にせず、のんびり昼寝したりするの・・・。何も考えず。
でも実際は、ひたすら絵はがき書いてそう。
本当にニースに旅することができたなら、もちろんその時はこの万年筆、持っていきます。

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Sunday, 13 July 2014

夏の主役

2014071302
長年あたためてきた想い、ついに決断しちゃいました。

プラチナ#3776セルロイド、キンギョ軸、お迎えしました。
ばんざーい!ばんざーい!
って叫びたくなるおめでたい紅白軸。

もう何年も前から、ほしいほしいって思ってたのに、ずっと”いつかはリスト”に入ったままでなかなか引き上げてもらえなかったかわいそうなキンギョさん。

たぶん、定番だからいつでも会えるって思って、安心していたのだと思います。

万年筆もたくさん揃ってしまったし、これ以上増やしてはいけないような気がして、ここ数年はよっぽどのこと(ってなんだ)がなければ抑えるようにしていたのです。

昨今、好きなものがどんどん引退していったりして、心にぽっかり穴の開くことが多くって。
お気に入りの老舗本屋さんとかベテラン喫茶店とか、ご老体トワイライトエクスプレスとか・・・。
どんなに好きでも、別れは突然やってくることを思い知らされました。
片想い相手がどんどん逃げていくのが寂しくて、心に思っていることがあれば早めに行動!を最近は心がけることにしたのです。

とまあ、・・・言いわけはこれぐらいにして。
ちょうど今年は今の職場に来て10年になるので、自分で勤続表彰の記念品(*^_^*)ってことにして、やっとお迎えしました。

お店のガラスケースで泳ぐ姿を、もう何年、目を細めて見守ってきたことでしょう。
実際に自分のところにやってくると、ガラスの中にいる時よりも数倍かわいいよ~。(早くも親ばか)

セルロイドのランダムな色混じり感は、たぶん、どのペンもそれぞれ違っていて、わたしのところに来た子は、下の軸の方は白い部分もしっかり多めな配合でした。これが、また、いいのです。白い部分も、一色じゃないので、白っぽかったりクリーム色っぽかったりっていうのが重なり合っていて、そこだけでも濃淡が何段階もあって、見ていてぜんぜん飽きないです。

インクを入れる前に、軸だけでもこんなにおなかが満たされる、フルコース感たっぷりのキンギョ万年筆、やっぱり早くにお迎えしとけばよかったな~。失われた時間、どんどん使って取り返すわ!!

字幅は、お手紙にもノートにも、やっぱりFが使いやすくって、今回もまたFにしました。
プラチナのFは、他社のよりも細めな気がしていたけれど、今回あたったのは、これまで使ってるプラチナのFよりもちょっとだけ太字な様子に感じます。
それはそれで、インクの濃淡が出やすくて、むふむふできて、二度美味しくてよいのです。

合わせるインクは、常用で使いやすい落ち着いたブルーか、はたまた、プラチナの純正のブルーブラックとか、いろいろ考えてはみましたが、やっぱり、金魚鉢のイメージが頭から離れなくて、みずいろ系で。
おうちにあるインクをどんどん活用しなくてはー、と、モンブランのターコイズにしました。まだ古い、長靴型ボトル。好きなインクだけど、いい加減、早くつかいきらなくては・・・(・・;)

紅白の派手な軸から、みずいろインクが出てくるのは、視覚的に意外な感じがありますが、夏らしくていい!すっかりお気に入りのペアになりました。

秋になったら、グリーン系のインクと合わせてもよいなあ。(金魚鉢の藻のイメージで・・・)
あるいは、先日、お友達に分けていただいた、ナガサワさんの神戸INK物語・新開地ゴールドがとってもいい色だったので、これを合わせるのもよいな~、と、またまた妄想中です。

時節柄、金魚デザインのはがきや手ぬぐいも、お店でたくさん見かけるので、ついつい気になり買ってしまって、いまは机の周りがキンギョだらけです。

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Sunday, 22 June 2014

ペン字の相棒万年筆

20140612

ペン字講座の門を春先にたたいてから早や3か月。まだなんとか不登校にならずに、細々とがんばっていますよ~。

なんといっても、月に一度送られてくる機関紙がたのしい。師匠の先生方のコラムにはっとさせられるのなんのって。毎月、心待ちにしています。

それから、毎月のテキストの課題文のシュールさったら!
「世間の評判は少しきびしい」とか、書いていて結構、身につまされる文章が多くってね~・・・

この講座、わたし的には楽しみ成分の65%は課題の文章、そこかもしれません。

そういえば、お手紙の書き方の本が好きなんですけど、それも、例文として載っている文章のシチュエイションや、都合のよすぎたり、頼りなかったりといっただめだめな発信人の人柄がにじみ出る文章を見つけると、そのつっこみどころ満載なところが面白くて、ついつい読みふけってしまうのです。
古本屋でお手紙の書き方本を見つけたら、ぜひチェックしてみてくださいね。昭和の古いものの方が笑えます。 (いたって真面目に書かれていて、笑うとこでもないんですけど・・・)

おっと。話をペン字へ戻します。
どんなに練習したつもりでも、書けば書くほど違う気がして、だんだん文字が図形に見えて来る頃、非情にやってくるのが提出締切日。
もうこれ以上あがくのはやめよう!思い切りが肝心よ!と観念して、一球入魂で清書用紙に向かうのに、一文字目を書き終えると、いつもがっくり・・・

同じレベルで考えちゃいけない話ですが、2月によく聞かれた”オリンピックに棲む魔物"と同じ気分。清書用紙に棲む魔物との戦いです。

と、心はずたぼろになったりもするのですが、でも、万年筆を思う存分使えるこの習い事は、この上なくたのしくて、まさに一石二鳥です。
ペン字講座はパイロットさんの講座なので、入会時には、教材一式とともにパイロットさんのデスクペンが送られてきました。
銀行のカウンターにあるような、お尻が細長くなったデスクペン。きりきり削り上げた鉛筆のように硬く書けるこのペンは、確かに、とってもペン字に向いていると思います。
練習にお清書に、これまでこのペンを大活用していたのですが、せっかくなので、家にある万年筆だってペン字に使ってあげたいなあ、と思い、家にいる細字系万年筆を招集して、総選挙を実施しました。
(そう。折しもそれは、某・総選挙が雨の中、厳戒態勢にて行われたあの日・・・)

今回、ペン字を始めてみて、とても痛感したのがひらがなを形よく書くことの難しさ。そして、漢字のとめ、はらいです。
日本語を形よく正しく書くのがこんなに難しいものだったとは!
今まで何年間生きてきたのかと思うくらい、新鮮な驚きでした。

「ここ!」と思ったところで形よく、とめ・はらいを決めるためには、自分の意思がそのまま伝わるペン先であるかどうかが、かなり重要な要素ではないかと思うのです。
普段、お手紙やノートに書く時とは、気を付ける部分がちょっと違う。

そうやって考えれば、日本語を美しく書くのは、やっぱり国産万年筆のほうが得意なようにも思えるし、はたまた、自分の手にしっくり来ているものならば、留学生、じゃない、舶来万年筆であっても、国籍関係なく活躍してくれるのだろうし、とペンをとっかえひっかえ、課題文を書き比べてみました。

どれも適しているような気がする・・・
そりゃそうだ、どのもお気に入りだもんね。
ううむ・・・一本なんて選べない。

ともすれば「ええい、全員センター!」みたいな選挙結果になってしまいそうだったので、いったん頭の中を整理して、”とめ・はらいをつけやすくて、デスクペンに近い字幅で文字が書けること”、今回のポイントはシンプルに、そこだけに重きをおいて、心を鬼にして選ぶのよ!と、まあ、そこまで前のめりになる必要もないのですが、審査員(←自分)に言い聞かせて、厳正なる審査の結果は。

第1位には、セーラーのプロフェッショナルギア スリムミニがベースになった、ナガサワさんオリジナルのmemoという万年筆が選ばれました。ペン先はEF。
なんと、講座本家のパイロットさんを押しのけて、堂々の第1位獲得です。
1位の決め手となったのは、もちろん、とめ・はらいのつけやすさ。紙にほどよく引っかかり、狙った通りにとめたりはらったりしやすくて、失敗文字がだいぶ減りました。(練習ではね・・・)
力を適度に受け止めてくれる、そこそこ大きめなペン先のサイズと、そして何よりもペンの重さ。ミニ軸であるおかげで、ペン全体が軽いことが功を奏しているように感じます。
長時間の練習にも疲れを最小限にとどめられそうで、これなら上達間違いなしね♪ (←他力本願)

キャップはねじ式で、おしりにつけられるようになっています。そうすると、標準サイズになるので、ミニペンといえども、筆記には全く支障がありません。
また、ペン軸本体の太さと、現状のペンポイントのこなれ感が、いまの自分のペン字書きに一番合っているように思えたのです。
とめ・はらいも非常につけやすくて、練習もすいすい、何時間書いていても楽しいです。(というきっかけにしたい)

僅差での2位・3位は、本家パイロットさんが意地を見せた形でランクイン。まず1本は、キャップレスのF、2006年頃の限定だったアイスブルー軸です。
わたしの使っているものは、Fでインクフローもわりと良いので、デスクペンよりはちょっと太めの描線になってしまい、とめ・はらいの確かさは、デスクペンには負けますが、キャップレスのぼてっとした太さが、握りやすくて練習にはもってこいだと思います。
キャップレスの特徴である、ペンを握る場所に位置するクリップの効果を実感できるのも、練習の助けとなってくれます。同じ持ち方を自然に続けられるのがいいのかな。
先がすいっと細くなっているペン先も、なんだか鉛筆みたいで、ペン字的には好都合に思います。
全体的な重さゆえ、長時間の練習には手が悲鳴をあげそうですが(その前に集中力が悲鳴をあげるから大丈夫ね・・・)、初期の練習段階で字形をつかむまで、ノートへ気軽にじゃんじゃん書き込むような時期には、とっても適していそうです。

そして、もう一本はカスタム98のEF。これまたミニペンの部類ですが、こちらもペン先の感じが鉛筆っぽくて、そこがデスクペンの書き味に、とってもうりふたご。がんがん練習するには、ちょっときゃしゃすぎるかも。でも、とめ・はらいのつけやすさは、とても安定感があって、思ったのに近い字が書けるのが、このペンだったりするので手離せなくなりました。画数の多い漢字の練習には、いかんなく実力を発揮してくれそうです。
そして、ミニペンという特性を活かして、気軽に持ち出して、外出先での練習にもいいかもしれないなあ・・・(って、するのかしらそんなこと?!)

清書用のインクは、明記はされていないながらも黒が標準色のようなので(検定試験の上級合格者のほとんどが黒インキを使用しています。って機関紙に書いてあったし)、そのうち黒インク専用の清書用ペンを一本、新調したいなあ、なんて夢見てます。
それまで、この3本のペンたちで日々練習に励みながら、清書用にどのペンをお迎えするか、じっくり検討したいです。

清書が黒しか使えないので、せめてもと、今回選ばれた3名のコアメンバーさんには、黒にこだわらず、それぞれ違うインクを入れて使っています。色とりどりのインクでノートに書きつけるのは、たとえシュールな課題文であってもたのしいものです。
毎日少しでもいいから、ちゃんと練習時間を確保したいなあ。

練習用のノートも、家にある在庫をいろいろ使えるのでこれまた一石二鳥。美しいインクの乗っかりかたを見ていると、練習そっちのけでひたってしまいます。
今は十字リーダー付きがとってもありがたい、ジャポニカ学習帳を練習用に使っています。この紙も、なかなかの実力者。でも、ツバメノートのフールス紙に書いたらさぞかし麗しかろう・・・
次は、練習用ノートの総選挙。そのうち実施してみようと思います。

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Sunday, 02 March 2014

マカロンカラーのkakünoさん

20140301去年発売になったPILOTのkaküno(カクノ)

こども用という位置付けでデビューしたこの万年筆ですが、大人も放っておけない!と、しっかりとびつきました。
はじめは赤と青を勉強用に買いました

その書き心地に魅せられたのと、キャップの色がたくさんあってインクの色分けに便利なこともあって、その後、何色か追加でお迎えし、毎日使っています。

こども用といえども、そこは天下のPILOTさん。1000円と思えない安心の書き心地です。

特にF(細字)の書き味が、わたしのお気に入り。カリカリしてないのに、それでいてしっかりと細い線が書ける。

おっちゃん手帳こと能率手帳ゴールド小型の、限られた面積にちまちまと書きつけるのにとても合っているのです。

一本がとにかく軽いので、何本か持ち運んでも、荷物を重くしないでいてくれるのもありがたいところ。
コンバータも使えて、ボトルインクの在庫を活用できるのもうれしい!
・・・って、手放しでほめたくなります。

このように毎日愛してやまないkakünoに、このたび春らしい白軸が仲間入りしました。
軸はバニラアイスのようなホワイトで、キャップはパステルカラー。
これ、見た目は完全にお菓子ですよ!

1本2本は覚悟してお店に会いに行ったけど、結局、ソフトピンク、ソフトブルー、ソフトバイオレットの3本をお迎えしてしまいました。
全てFの細字です。
使いたいボトルインクと合わせると、こういうメンバーになったんです。

さっそくうきうきでボトルからインクを入れて、いろいろ落書きして遊びました。
書き味はこれまで通り、ちいさい字を書くのがたのしくなる安定感。
インクの色は、それぞれ、キャップと同じ色のインクを合わせました。

ピンクには、以前インク工房で石丸さんに作っていただいた櫻餅インク。
ブルーには、モンブランのターコイズを。
このインクも、昔の長靴型ボトルのものなので、早く使ってあげないとまずい・・・と日常メンバーにデビューさせることになりました。
そしてバイオレットには、ペリカンのむらさきです。

どのインクも好きだ~*
ページにも色が加わって、一気ににぎやかになって、ノートにも春がやってきました♪

首軸のところが透明なので、中のインクがじゅんわりにじんで、透けて見えるのも素敵です。こういう、目にたのしいところも万年筆を使っててふふっと心が躍るポイントですね!
うふ~ますます、手書き時間が長くなりそう!

でもこれ、同じ構成でMの中字もそろえたりしたら、また違ったたのしさがあるだろうなぁ~
とぼんやり考えはじめて、はっ、いかんいかん!と頭をぶるぶる。

今年の万年筆はこれでおわり・・・にしなくては。
まだ10か月もあるけれど。

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Tuesday, 24 December 2013

12月は深煎りで

2013122312月のインクを考える時、クリスマスツリーのもみの木の色、クリスマスケーキの上に乗っているおいしそうな苺の赤、などいろいろと思い浮かべます。

その中でも、特別な存在のインクがあります。
以前、インク工房で作ってもらった濃ゆい珈琲の色がわたしの12月の定番インクです。

自分が冬至の朝に生まれたこともあって、インクにつける名前もそのまんま、「冬至の朝」にしました。

”濃ゆい珈琲色を作ってください”とそれだけのリクエストをしただけなのに、石丸さんは、ほとんど一度のブレンドで、わたしの理想とする煎り具合の珈琲色を作ってしまいました。
やっぱりすごい方だ・・・

このインクと合わせる万年筆は、毎年の気分でいろいろと変えています。
キャップレスデシモのシャンパンピンク軸と合わせていた年は、ボールペン的に軽快に使えるのが便利でした。

今年は、ちょっとのんびりめに使いたくなって、ペリカン スーベレーンM400 ホワイトトートイスの軸と合わせてみました。
万年筆を揃えだした初期の頃に仲間に迎えたものなので、もう、我が家に来てから7年以上になるはずですが、これまでペリカンのMがどうしてもうまく扱えなくて、使うのにちょっとだけ気合の要る万年筆でした。

それが、どういうわけか、最近は苦手感がまったく払拭されてしまい、らくらく書けるようになったのです。
なんだろう、寄る年波のせい??
いずれにせよ、距離が縮まって喜ばしい~!

となると、思い入れのあるインクで使いたいなあと、今回、この珈琲色を合わせてみたところ、濃いブラウンのインクと、この複雑な縞模様の軸が、なんだかとってもお似合いな気がして、すっかりお気に入りのコーディネイトになりました。ベストパートナーがめぐりあった感じです。

ホワイトトートイスは、濃い茶色の縦線を引き締め役に、黄色にも白にも薄い緑にも見える、いろんな色が寄せ合わさった部分から、軸の内側のインクの部分が少しだけ透けて見える、不思議な表情を持った軸です。

たぶん、同じ種類でも、手にする個体によってそれぞれ違う表情を持っているのではないかと思うから、たくさんのホワイトトートイスを並べて、好みの一本を選んだりできたなら、とっても楽しいお買い物ができそうな万年筆だと思います。

今回、珈琲色のインクを合わせたことで、今度は、この軸のような不思議な色合いのコーヒーカップと、そして、キャップと同じような真っ白い陶器のソーサーとのセットを見つけたら、深煎りのコーヒーを注いで楽しんでみたいなあ、などと妄想してしまったりしているのでした。
その時は、この金トリムのような、ゴールドの包み紙に包まれたチョコを添えたい!
ちょっと、食器売り場を探して歩いてみようと思います。

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Sunday, 10 November 2013

11月のインク計画

2013111011月も早3分の1を過ぎ、日々、冬へ向かって季節が進んでいるのを感じます。
早くコートが着たいわ~*

夏の間、元気なあおいろインクを中心に頑張ってくれた万年筆たちも、秋冬色にインクの衣替えです。

秋になるときまって取り出してくるのが、モンブランのボルドーインク。まだボトルデザインも昔の時代のを、しつこく使ってます。

ほんとうは、同じくボルドー軸のモンブランの万年筆で使ってあげたいところなのですが。
残念ながら、ボルドー軸は一本きりしか持ってなくて、それはロイヤルブルーインクの専用になってしまってるから、他の万年筆で我慢してもらわなくちゃならないのだけど~。
どの子がいいかなー。

・・・と!そういえば、LAMYのアルスターのさつまいも色、じやなくって阪急色が待機中だったことを思い出しました。似合うインクがなかなか見つからないな~、と悩んで、まだ使いだせずにいたあの子!
さっそくボルドーインクを入れてみると、なんともぴったりです。ほんまよう似合たはる~。
天下のモンブラン様のボルドーインクが、もう、さつまいも色にしか見えなくなってしまいました。

このアルスターはEFですが、EFでもF感覚のが多いLAMYにしては、これはしっかりとEFらしく細くって、とってもよくできたいい子でした。
これなら日記やノートのちまちまスペースへの書き込みにも無理なく使えるわ♪

そして、もう一色はみどり系を使いたいな。ということで、以前のドイツ旅の際にベルリンの文具屋さんで見つけた、オリジナルのご当地インクシリーズの「ウンター・デン・リンデン」インクを、LAMY Safariのフレンドシップペンに補充しました。

この万年筆は、ドイツと日本がお友達になって150周年になるのを記念したデザインで、わたしの周りのドイツ好きさんも、愛用している人が多いです。
この万年筆と、ベルリンきっての名所のご当地インクを一緒に使えるなんてと考えると、毎日ほくほくしてしまいます。
こちらはFですが、かなりひたひたなので、ノートならある程度罫線の太めのものでないとしんどそう。
あるいは、お手紙書きにも大活躍してくれそうです。

ウンター・デン・リンデンといえば、ベルリンの中心部を貫く大通りで、わたしが訪れたのは夏でしたが、あざやかな緑の菩提樹の並木道がずうっとつながった歩道を歩いて、本当に気持ちの良い場所だなあ、と思いました。
ドイツは好きだったものの、ベルリンにはなかなか行く機会がなくて、2年前、やっと訪れることができたのでした。そんな時に、街なかでふと行き当たった文具屋さんに、このご当地インクシリーズがずらっと並んでいたのです。
(まるで、ナガサワさんのKobe INK物語シリーズのように!)
他にもいろんな場所のインクを買って帰りたかったけど、旅の途中でもあったので、一瓶だけに!と決めて、このウンター・デン・リンデンのインクを選んで帰ってきたのでした。

それから、最後にもう一色。グレーか黒系のインクを使いたいな、と思って、ナガサワさんの「御影グレー」を同じくナガサワさんのオリジナル風見鶏万年筆に入れました。御影グレーという名前がついていますが、インクボトルをよく見ると、パープル系の成分がついていて、なんとも不思議なインクです。
実際、白い紙の上に書いてみると、確かにグレーというよりも、くすんだパープルというのか、煮詰まったラベンダー系の面白い色です。
黒軸の万年筆と合わせると、いつになく落ち着いた気分になります。

12月になったら、厳しい冬の自然や、暖かい室内での時間、そして、クリスマスを連想するようなインクを使い始めるのでしょうね。
それに比べて、11月は、どっちつかずでちょっと落ち着かない、そわそわした季節のように思います。だからこそ、イメージにとらわれない、自由な色選びのできる季節でもあるのだなーなんて、思ったりします。

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